すべてがNになる

何とか某国大学院を修了し社会人2年目になった人間のふざけた話と真面目な話。

女子高生だった私が暗闇でおじさんと遭遇した話

世の中は理不尽なことで溢れている。

 

夜10時。

九州の某県の県庁所在地に住んでいた当時高校二年生の私は、一人暮らししている学生マンションの裏口から徒歩3分のコンビニへ向かっていた。

そのコンビニへ近道を使っていくには、道幅は広いが電灯が全くなく、夜になると真っ暗で人通りもない道を通らなければならない。

 

その時の私はどうせこんな時間だから人にも会わないし、会ったところで暗くて見えないしいいやと思い、

ダサめがね、ダサジャージ、ボサボサの頭で出かけた。

 

そしてコンビニへ近道の暗闇道路を歩いていたところ、前方からふらつきながら自転車を運転する、なんとも言えなく汚らしい、爺さん寄りのおじさんがこちらへ向かってきていた。

しかし私とチャリおじさんは左端、右端を通行していたためぶつかることはないだろうと、気にせず私は突き進んでいた。

 

ところがチャリ爺はフラフラしながら徐々にこちらへ斜めに進んでくるではないか。

やばい、これは変態か?私を襲う気なのか?高校の近くの痴漢が出没しまくるため学校側から通行が禁止されていた道を一人で通っても痴漢なんか遭遇したことなかった私にもついに危険が迫っているのか?

と恐怖よりも「明日友達に話すネタになるぞ」という期待が勝っていた私はその後の展開にワクワクしていた。(馬鹿である。でも当時の私は人口4万人の超少子高齢化限界シティで生まれ育っており、あまり世の中の怖さを知らなかったので仕方がない。)

 

そんなことを考える間にも斜め走行ジジイはこちらへ近づいてくる。

暗闇でお互いの表情は見えないが、私はきっとなんとも言えない顔をしていたと思う。

 

そして爺が私の眼の前まで来た途端突然、こちらへチャリごと倒れてきた。

 

(うわ!!こわ!!!やば!!!!)

 

ここでやっと恐怖という感情が出てきたのだが、その瞬間、

 

 

爺「馬鹿やろう!!!!!!!!!!!」

 

私「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

 

 

 

なんとジジイにキレられた。向こうから近づいて来たのに。向こうが勝手に倒れてきたのに。

なんだこれ。意味わからん。

 

その後ジジイは自分でチャリを起こして乗って帰って行った。

 

 

私が予想するに、

ジジイは前方に私を発見し、最初はチャリをぶつけ、私を転倒させ襲ってやろうと思った。

しかし近づいてみるととんでもないブスやろうだということがわかり、

方針転換。そしてなんでこんなブスなんだよ、「馬鹿やろう」という気持ちをぶつけたのだろう。

もしくは身の危険よりもネタが増えることに狂喜していた私への説教だったのだろうか。

 

私はその後無事にコンビニでアルフォートと小岩井コーヒー牛乳を買い、無事にマンションに帰った。

 

痴漢も人を選ぶというのも改めて実感した事件である。